2019年8月23日金曜日

スーパーで缶酎ハイの補充をしていて

スーパーでビールなどのアルコール類を補充するようになり、3か月以上が経ちました。
特に補充でも目立つのが、缶チューハイの種類の多さと補充の頻度です。
前は第3のビールが話題になりましたが、今では断然、缶チューハイの方が売り場面積を広く占めています。

バイト先では半分以上がストロングシリーズが代表とされる缶酎ハイで、もう半分を発泡酒及びビール、
ノンアルコール系ビール等が占める状態です。
下記の売れ筋ランキングをまとめた記事ではこのようになっております。

2018年 缶チューハイ売上実績TOP10

SNSでもネタとして多く言及されてるストロングシリーズですが、やはり強く、ランキングでも半分以上を占めています。
その中でもサントリーのストロングゼロは先駆けであり、王者でもあります。
売れていてかつ種類も多いです。売り場だけではなく、バックヤードなど倉庫にも多く補充に備えています。

ただ売れるだけではなく、種類が多いため、売り場を広く占めることができ、存在感を示しています。
缶酎ハイ売り場ではどこを見てもストロングシリーズ広がっており、強く脳裏に焼き付きます。
種類が多いことも宣伝となり、購買につながっているのでしょう。
事実、限定品の出る頻度は高く、遅くとも2か月に1度は新種が出ます。なくなるころにはまた出ます。
他社もストロングと名付けることにより売り上げが増加するため、多くのストロングがサントリーに続きました。
たくさん種類を出すことにより、認知を強くし、飽きられないようにしています。
店では出しきれない缶酎ハイもあります。出せなかった分は出てる商品と交代で出しています。
店は1階倉庫とバックヤード、売り場と3か所商品の置場があります。
缶酎ハイは種類の多さに探すのが困難であり、なるべくバックヤードに集約させ、売り場と2か所だけにある状態にしています。
必要な時に1階に取りに行くのは時間と手間がかかります。
そのため、倉庫には発泡酒とビールだけにしています。ビールはブランドを絞って展開しているため、種類も多くなく、
管理がしやすくなっています。発泡酒もビールの文化を継いでいるため管理に困るほど種類はありません、
ただ缶酎ハイだけは量も多く、次々と種類を出すので、マメに売り場かバックヤードに出し、出せなくなったものは整理しています。
ただ、これだけ出ている中、やはり売れるのはレモンなど柑橘系の缶酎ハイでした。
オレンジ、桃、グレープなどの果実、変わったものではラムネやコーラ、乳酸飲料系などもありましたが、
最終的に売れるのは初めからある柑橘系です。その中でもレモンサワーが最も出てる印象です。
狙っていたのかはわかりませんが、たくさん種類を出すことにより、レモンなどに飽きた人が他の種類を飲み、
しばらく飲むとそれにも飽きて、ほかの種類に手を出すか、レモンなどに戻るという筋書きができているのではないでしょうか。

派手な宣伝に見たこともないような斬新な味。刺激と慣れを繰り返され、消費者はすっかり教育され、缶酎ハイ文化が出来上がりました。
もう文化になってしまえば、売り方も決まってきます。定石が決まった缶酎ハイ業界は安定して産出できる鉱脈を発見したといっていいでしょう。
並みのジュースより安く、アルコール度数も高いため健康への不安がありますが、きっと止まることなく加速しながら更なる文化を醸成させるでしょう。
私自身は缶のアルコールならビール一択のため、興味がなかったですが、ここまで売り場を占拠すると無視できません。
国民の懐具合と趣向にマッチした商品ではあると思います。クラフトビールなど職人気質を感じる商品も出てきましたが、
今では大量生産された缶酎ハイに存在感では押されています。
好きな人だけが飲み続ければ酒というものはいいのですが、経済市場に出回っている以上、競争が発生し、消費者にも消費できる限界というものがあります。
その消費の多くすらも缶酎ハイが占めてしまうことになるのでしょうか。
日本酒が飲まれなくなり、ビールがアルコール文化のメインとなり、第三のビールへと続き、缶酎ハイに至ります。
また税金が掛けられて歯止めがかかるのでしょうか。
文化と欲求の両立は非常に厳しいものです。

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